勝手に書評
注意【管理人感想】を読むとストーリーが分かってしまう場合があります。
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【デモナータ2 悪魔の盗人】著者:ダレン・シャン

デモナータ 2 悪魔の盗人 (デモナータ 2幕)/ダレン・シャン
¥1,575
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【一言評価】
異世界が新鮮で面白い

【こんな方におすすめ】
異世界を覗きたい方

【管理人感想】
シリーズ2作目。

前作との接点はダービッシュとロードロス。

今回の主役は「カーネル・フレック」という少年。彼には他の人には見えない不思議な光がみえます。

ある日、弟のアートが恐ろしい生き物にさらわれる。弟を助けようとデモナータに入り込む。

また新たな個性豊かなキャラクター達があらわれました。

前作と違って嫌な思いをせずに楽しく読み終えました★

本題にもなっている「悪魔の盗人」は誰なのか。

最後に「悪魔の盗人」が分かるのですが、分かった時はびっくりしました。

読み終えて、これからどうなるんだろう・・・?って気になる。

【デモナータ 1 ロード・ロスデモナータ1幕】著者:ダレン・シャン

デモナータ 1 ロード・ロスデモナータ1幕/ダレン・シャン

¥1,575
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【一言評価】
悪魔物のグロイファンタジー

【こんな方におすすめ】
未定(すみません まだ分かりません)

【管理人感想】
読み始めがグロかったので

ダメだ また失敗だ

って思いました。(私は前向きな本が好き)

そのうち嫌悪するような行動を主人公が取らなくなったので読みすすめていきました。(ほっ)

悪魔とチェスの勝負をするところを読んでいて

ふっと、外国産の悪魔ってルールが好きだなって思いました。(あれ?日本のデューク死神もルールあったな)

人と悪魔が戦うのだからルールがなくっちゃぁひとたまりもないいえばそうなんだけどね。

チェスのルールなんか知らなくても本を読むのに必要ではないんだけど、個人的に興味があったので少し調べました(^^;)

●チェス
相手のキングを取ったほうが勝ち。
将棋とは違い、相手の駒をとっても再びその駒を自分の駒として使うことは出来ない。
ハリーポッターファイナルチャレンジチェスセット
¥39,900
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・ポーン 歩兵
前に1マスずつ進める。
最初の位置から動かす時だけ前に2マス進めてもよい。
敵の駒を取る時だけ斜めに1マス進める。

・ナイト 騎士
前後の2マス目の左右、左右二マス目の前後に進める。
ナイトだけが他の駒を飛び越えて進める。

・ビショップ 僧侶
斜めに何マスでも進める。

・クイーン 女王
縦横斜めに何マスでも進める。

・キング 王
縦横斜めに一マスずつ進める。

このチェスね、悪魔との戦いでは複数のチェスを同時進行していかないといけないんですって。

おもしろいね。


外国産の特徴なのか、絶対見守ってくれる大人が近くにいますよね。

主人公グラブスのおじさんであるダービッシュのように、ほとんど親交がなかった身内が

両親共に亡くなってしまい、独りぼっちになったグラブスを引き取って、

完全に信用しているんだから。

そういうところに魅力を感じるのかなぁ~?

シリーズなのでもう少し読んでみようと思います。


【他人事】著者:平山夢明

平山 夢明
他人事

【一言評価】

気味が悪い

【こんな方にお薦め】
・・・分からない

【管理人感想】
読みはじめから最後まで後味が悪かった。

某所で話題になっていた本だったので読んでみたのですが、想像していた恐さとは全く違った恐さでした。
昔ながらの怪談話が、非道の末に殺された者の恨みで化けてでるという恐さなら、コレは・・・非道の恐さ・・かな。

コワレテル

と言ってしまっていいような人々が

コワレテル

行動をとります。

子供達には触れさせたくない本。

非道と言えば昨今の企業の不祥事です。
この本と通じるものがある?!というと言い過ぎかな?

ネタバレ注意↓
どう恐いかと言うと、納得の出来ない恐さ。読んでいるとムカつくことと引くことばかりでした。

短編の一つ「他人事」でいうなら、
交通事故で足が挟まれ閉じ込められてしまう。車内には男性と女性。
一緒に乗っていたはずの娘がいないことに気づく女性が「いないーあみがいない」とパニックになっていると
「いや、いる。ここに怪我をしているよ」と声をかけてくる男性。車内の二人はこの男性に救急車を頼んだり、娘の様子を聞いたりするんだけどその対応が・・・
止血できませんか?傷口を押えるだけでいいと懇願する人に「でも手が汚れてしまうかもしれない・・・手が汚れたらどうすればいいんだ。水場はずっと向こうだし・・・服についたら、すぐに洗わないと染みになる。」とかなんとか。
怒って罵倒しながら、ちょっとでいいからあの子を連れてきたらどうなのよというと、落ちていた女の子の指を後部座席に投げ入れる。それを見て、人間じゃないというと、少しでいいっていうから持ってきてやったのに・・・呆れた女だな。とか言うの・・・

他の短編もまったく理解できない行動・言動をとる人達が登場して、気味が悪かった。

【一瞬の風になれ 第三部 ドン】著者:佐藤多佳子

佐藤 多佳子
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

【一言評価】

青春、スポーツ、

【こんな方にお薦め】
前向きになりたい方
熱くなりたい方
スポーツ好きな方

【管理人感想】
「一瞬の風になれ」の第三部の「ドン」の方です。たぶん最終話。
少し物足りなかったような気が・・・。それでついつい 二つ星 にしてしまいました。
いや、いいのですいいのです。メインは陸上ですから。

気まぐれな天才の一ノ瀬連が、しっかりトレーニングをしてタフになっていてほっとしました。

ネタバレ↓
新人鍵山と桃内の関係
新しく部に入ってきた1年の鍵山くん。100m出場権争いがあって1年の鍵山と2年の桃内に微妙な空気がながれる。鍵山が桃内を嫌っているような感じかな。
鍵山の能力を認めた桃内は、自分の得意なバトンのコツを鍵山に教えようとする。
例え相手がどんなやつでも、サッと相手の能力を認め、行動に移す桃内って素敵だなー。
だんだんと二人が仲良くなっていくところがイイ。゚+.(゚ー゚)ノ。+.゚ ♪

鍵山はトゲトゲしてて自己中というかなんというか・・・。
この部で、この素敵な先輩達と出会わなかったら、どうなっていたか・・・とふっとよぎった。

新人鍵山をどう受け入れるかリレメン
4継に有望な選手鍵山を迎える事になったが、今までのメンバーの方が安心できると思うリレメンがどう新人鍵山を受け入れていくかが見所。

谷口若菜と新二の恋は?!
インターハイ予選 3000m
みんなが応援してるんだけど、私も心の中で応援してた(笑)もうちょいっもうちょいっって(笑)
後三人!後二人!ナイスラン!
ゴール
どっちだ?いけた?
新二は走り寄った。他のみんなもいた。
谷口と目があった「神谷くん!」
谷口は新二を呼ぶと飛びついてきた。
「神谷くん!」
谷口を抱きかかえるような格好に。
キャーーーー。恥ずかしい(笑)いいなぁー青春だねぇ・・・。大胆だけど。
でもこれだけ・・・もうちょっと何か進展があってもよかったような・・・。

予選、まさかのレース
これまでやってきたのは何なんだ。ムカつく。なんで、できねえんだ。あんなに練習したのに。なんで、こんな・・・。
予選、かろうじて拾われた。3位以下では一番良いタイムだったから。
何かが違っていた。
緊張でGがかかった。重力、重圧がかかった。

「いいとしようや」騒ぎの中、三輪先生がゆっくりリレメンに向かっていった。
「これは予選だ。勝負は明日だ」
先生は青ざめた顔をしていた。こんな顔はみたことがない。無理にニヤッと笑おうとして引きつった顔をしていた。
何かを振り払うように首を乱暴に揺すった。みっちゃんらしくなかった。これまで、俺達のどんな失敗にも挫折にも、みっちゃんはこんなにこわばった顔をみせたことはない。一緒に泣くことはあっても。
 ふいに思い出した。みっちゃんが南関東の4継の決勝でバトンを落としたことを。
「こういうことはあるんだよ」
三輪先生の言葉が重く胸に響いた。
「それが今日でよかった」
 そして、先生はやっと本物の笑みを浮かべた。まるで過去にタイムスリップして俺達と同じ高校生に戻ってしまったみっちゃんが無事に戻ってきたみたいだった。レースに失敗した選手から、先生に。

夕食の後の反省会で――。
「みんな、言いたいことは色々あるだろうが、決勝は明日だからな。一ヵ月後じゃないからな。反省は、とにかく実践的にやろう。前向きにな。感情的になるな。ゴメンナサイ。スミマセン。というのはなしだぜ」
「今日のここが、まずかったので、明日はこうしようというのを具体的にやれよ。特にバトンの相手とな。そうだな。まず、俺がざっくりまとめるか」
先生はリレメンの顔を一人ずつ見ていった。
「鍵山。フライングは気にするな。スプリントやってて、あれをやらねえ人間はいねえんだ。あせって飛び出さなくてもいいからよ。ゆったり構えてしっかり出ろ。身体がふらつかなけりゃ大丈夫なんだから。どうだ?緊張しちまったか?どのへんから緊張した?」
「コースに入ってからです」
鍵山は答えた。
「その前からも緊張はしていたんですが、なんか、スタブロをセットしてるあたりから、急に来て・・・。なんか、目が見えなくなってくるような感じで。視野が狭くなるっていうか、白っぽくなるっていうか。なんか、五感がすごく鈍くなってるみたいで、ピストルが聞こえない気がしてあせりました」
先生は笑った。
「そりゃー重症だ。どうだ、神谷、覚えがあるか?」
「ありますよ」
イヤな指名だなと思いながら答えた。部では有名なレーン間違いの話を鍵山にしてやる。
次に桃内も・・・。
こういう風に話して緊張をほぐすように反省会がすすんでいく。

果てしなく積み重ねてきた練習、その練習どおりにやれば、いい結果がでるはずだった。
でも、できなかった。そして思い知らされたのは、練習どおりとか、フツウとか、そんな単純なものじゃないってことだ。レースは生き物だ。4継のレースなんて、もう暴れ馬だ。熟練の決勝という大舞台で、暴れ馬を乗りこなすには、日頃の熟練の技を生かすも殺すもレース本番のその場の勘と本能にかかってくる。

重い言葉ですな。陸上のりの字も知らない私もなんとなく分かる気がする。
一つ一つ一生懸命やるしかないよね。

「いつも通りいうことで」
「いつも通りで」
リレメンは結論を出す。当たり前の結論を、ぐるりと大まわりして考え抜いてポンと出した。

部長というポジションについてだけど、
実力がある天才の連と
失敗を重ねて実力がついてきた新二の2択なら
やはり失敗を経験している新二の方がいいね。
人の痛みなどが分かる事って大切だから。

読んでいて、大昔の事をいくつもいくつも思い出してしまいました(照)

前向きになれる本でした!

【関連】
一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

【一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ】著者:佐藤多佳子

佐藤 多佳子
一瞬の風になれ 第二部
【一言評価】
青春、スポーツ、

【こんな方にお薦め】
熱くなりたい方
スポーツ好きな方

【管理人感想】
一瞬の風になれの第二部 「ヨウイ」の方です。第一部の「イチニツイテ」を読んでいるので登場人物に愛着がわき、二部になる本書「ヨウイ」では登場人物が生き生きと深みを持って読めます。

一年の時の合宿で逃げ出した連も逞しくなってきました。
↓ネタバレ注意

連が故障した。完全個人主義アンド低体温な連が今までと違って、4継に見せる陸上への執着。それは仲間への想いだったんだね。怪我が治るまでドクターストップをかけられた連が、総体に出ると聞かない。
「守屋さん、最後だし。総体、むずかしいけど、まるっきり無理じゃないっしょ」
三輪先生が言っても耳を貸さない。ついに三輪先生は連を殴る。
どうしても走りたい連の気持ち。どうしても走って欲しいリレメンの気持ち。どんなに走らせたくても走らせるわけにはいかない先生の気持ち。
このかたまりきった場面を救う為に新二はなにかをいわなきゃと思うが、干上がったように声も言葉もでない。
「先生、すみません」
謝ったのは、守屋さんの声。守屋さんが連の隣に来て、連の頭を無理やりぐいと押すようにして、二人で礼をした。
「先生、勘弁してください。言いつけを破ってすみません。無茶してすみません」
「おまえが謝るこたぁ・・・」
言いかけた先生の言葉を守屋さんは遮った。
「部長として部員の管理が行き届きませんでした。俺がもっとこいつに言って聞かせないといけませんでした」
連が何か言いたそうに守屋さんを見たが、構わずに続けた。
「どこかで俺自身が一ノ瀬に期待していたのかもしれません。こいつと走ることをあきらめきれなかったのかもしれません。俺にそんな気持ちが少しでもあったから・・・」
 守屋さんは、その先までは言わずに唇をかみしめた。
 連は黙って守屋さんの横顔を見ていた。あきらめきれない無念そうな表情が、初めて連の顔に表れた。ずっと隠していた表情。心の内を連は決して顔には出さず、意固地に淡々と逆らい続けていた。一度、悔しさをあからさまに表に出してしまうと、ゆっくりと少しずつ顔つきが変わっていった。連の中で何かがほどけていくようだった。
 守屋さんのために、連は走りたがっていた。4継という競技の魅力以上に、南関東という舞台の華やかなさ以上に、連にとって大きなものがあったんだ。
「俺たちに任せてくれ、一ノ瀬」
守屋さんはきっぱりと言った。
「桃内、神谷、根岸、守屋、みんなで、めいっぱい走るよ」
根岸も、桃内もかたまったように黙っていた。
長く重い沈黙のあとで、
「ハイ」
やっと、連がそう言った。悔しさや悲しさをふっと越えたような素直な目と声だった。

いやぁー感動しました。部長の守屋さんすごく良いです!!!!
人が成長するには、周りの人が大きく関与する。この仲間だからこそ連が懸命になるんだね。

そんな部長としてすばらしい尊敬できる守屋さんから新二は部長として選ばれる。成長したねー新二♪
そしてそして、恋も少々。

谷口若菜への新二の恋も、初々しくて良い。

谷口から相談された新二。中長距離に変わらないかって、先生に言われ相談した。
そこで新二はトロくて頼りない谷口若菜の陸上へのひたむきな情熱を知る。
「走るの、好きなんだ」目を伏せてつぶやいた。小さな声。強い口調。
「不思議なんだけど。自分でも。練習がきつくても、タイムが伸びなくても、それでも好きなの」

そして兄の事故――。
プロになったサッカー選手の兄が交通事故にあった。命には別状はないものの足が・・・。
壊れそうなほどの新二は部活にも出れない。
新二はやるせない気持ちから「俺が事故にあえば良かったんだ」と兄に言ってしまう。
言ってはいけない言葉。
そんな時、谷口が「お願いがあるの」と家の前で待っていた。
100パーセント私のわがままだと言い、明後日の駅伝を見にきて欲しいという。

行く気はなかったが、どこでどう決意したのかバスにのる。
そして選手の走りを見た瞬間から惹き込まれ、気がつくと応援していた。

俺が走り始めて、二年、まだ、たたない。
長い時間じゃない。
でも、もう、降りることのできない山をのぼっているのだと思った。仲間たちと。苦しさと喜びとともに。

普通の言葉に、どれだけの気持ちが乗っかっているのか、込められているのか、それがしみじみと伝わってきます。

本書ですっかり大好きになった守屋さん。守屋さんが新二に打ち明けたストーリーをどうぞ。

「今だから言えるけど、部長を引き継ぐおまえにだけ言うけど、俺は正直、おまえらが入ってきた時、心配だったよ。おまえと一ノ瀬。特に一ノ瀬」
「二年になる前の春合宿で、鷲谷の大塚先生が言ってたんだ。部が選手を育てるんだぞって。いい選手といい指導者がいても、まわりに競い合う仲間がいないと、なかなか伸びないものだってな。部員同士が影響を与え合って、練習であいつがここまで頑張るなら俺もとか、試合であいつがここまでやれるなら俺もとか、相乗効果で全体がレベルアップしていくのが理想だって。
突出した選手が低いレベルの環境に入っていくと、全体がいい選手のレベルにアップしていくより、いい選手がまわりに合わせてレベルダウンしてしまうことのほうが多い。大塚先生がみっちゃんと他の先生に話をしていたのをたまたま近くで聞いてて、その時はなんとも思わなかっただが、一ノ瀬がひょっこり入ってきて考えちまってよ。ウチの部は、あいつを育てられるんだろうかってね。春高の陸上部が一ノ瀬連をダメにしたなんてことになったらマズイなってさ
特に、陸上部の部長になってからは、俺に何ができるんだろうって真剣に考えたね。ロング・スプリントでまだよかったけど、同じ短距離ブロックで、明らかに競技者として力が劣るわけだ。いくら俺が先輩でも、選手としては格が違う。こんな相手をどう扱うんだって
結局、自分のできることのせいいっぱいやるしかないって当たり前の結論に落ち着いたよ。一日、二日じゃない、毎日、毎日、三百六十五日だ。どんな日のどんな練習もおざなりにしない。どんな試合でもきちんと走る。毎日、ベスト更新だ。練習も試合も。気持ちだけはな。そうすれば、俺も選手として伸びるし、皆もついてきてくれるだろう。きまぐれな天才、一ノ瀬連でもだ」
守屋さんは、まさにその言葉を実践してきたのだ。守屋さんの口から聞かされるんじゃかったら、うんざりしそうな究極の正論だ。
「おれはただ、ここをいい場所にしたかったんだ。春高の陸上部をな・・・。どんなすごい奴でも、癖のある奴でも、力のない奴でも、堂々と受け入れて伸ばしてやれる場所。みっちゃんがああいう性格で、人数も少ないから、うちはけっこう自由だろ。アットホームでのびのびしてて。でも、一歩間違うと、馴れ合いの集団になっちまう
頼んだぞ、神谷
ここをいい場所にしてくれ」

カッコイイ!!
卒業しちゃって残念(><)

【関連】
一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ



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