勝手に書評 -4ページ目

【とてつもない日本】著者:麻生太郎

麻生 太郎
とてつもない日本
【一言評価】
悲観ばかりしないで日本のいいところに目をむけよう

【こんな方におすすめ】
外務大臣の目からみた日本を見たい方
麻生さんってどんな考えを持った人なのかを知りたい方

【管理人感想】
小説じゃないんだけど・・・せっかく読んだので記録としてブログに残しておく

私は政治の事は全く分からない

だけどちょっぴり「とてつもない日本」という言葉に惹かれて読んでみた

外務大臣の目を通してみた日本が語られている

麻生さんのおじいちゃんは吉田茂で元内閣総理大臣だった
その元総理のおじいちゃんは麻生太郎さんが子供の頃
ことあるごとにこう言ったそうだ
「これからの日本はよくなる。必ずよくなる」

日本は多数講和の選択をして占領から6年ほどで独立を果たした。
その後近代工業化の頂上を目指して走り続けた。
そのめざましい経済復興を支えたのは

日本人全員の、昨日より今日
今日よりも明日がよくなると信じる力だったと思う


というような事を書いていました

日本人の勤勉さや真摯な態度謙虚な気持ちがとても大切だよね

でもそれが今の日本にあるのかどうか・・・と私なんかは疑問に思ってしまうけど
いやいや、外務大臣として世界を見たら、まだまだ日本は
そういう心根を持っている領域だよ と麻生さんは言っているように感じる

ところで、
「多数講和」を選択せずに、
ソ連や中国を当事国として含めた「全面講和」方式を選択していたら
占領から6年で独立は果たせなかったかも
麻生さんのおじいちゃんってすごい人だったのね

心に残った箇所 ~ 一部抜粋 ~

わが国のナショナリズムの過剰な昂揚が、韓国や中国をはじめとするアジアの国々を苦しめた。
日本の近代史は、民主主義の激情が容易にナショナリズムの昂揚へと転化しかねない事実をも教えている。

発展途上にある若い民主主義は、あるいは民主主義を希求しようとする若いハートは、激しやすい性格を持っている。民主主義は、必ず一直線の道を示しているわけではない。
昭和の日本はまさしくこの状態を通過した。

ナショナリズムの昂揚も、アナーキズムの台頭も経て、そして苦い敗戦も、イデオロギーの対立もくぐりぬけて、成熟した民主主義国家となった。
私には、アジアのいくつかの国に、政治的にも、経済的にも、かつての日本と似た状況が見て取れるように思えてならない。




この他にも、
靖国神社の問題や少子高齢化などについても色々かかれている。
特に靖国神社について書かれていることには、「へぇ~」と初めて知ったことやちがう視点で靖国神社をみることができた。

知らない事だらけの私には、なんとなく掴むにはいい本でした。

麻生さんって感じのいい人だとTVを見て思っていたけど(楽しくて紳士な叔父さんっぽいw)
本を読むと
バランス感覚のある人だな と評価があがりました。(私に評価されても・・・と思いますがw)

【しゃばけ】著者:畠中恵

畠中 恵
しゃばけ
【一言評価】

たっぷりの過保護を堪能しよう

【こんな方にお薦め】
主人公がはっきりしている物語が好きな方
妖怪が一人だけを過保護にする話が好きな方
時代ものが好きな方

【管理人感想】
テンポ良く早く読んでしまえます。時代ものなのに普通に読めてしまえます。

主人公が中心に世界が回っているような物語で私なんかは恥ずかしくなりました。
10代の女の子が読んでいるような、主人公中心のおはなし

~小あらすじ~↓ネタバレなので読まないように。

時は江戸。大金持ちの大店の一人息子・若だんな一太郎(17歳)は体が弱くすぐに寝込んでしまう。両親はそんな一太郎を大切に育てる。幼少の頃おじいさんが妖の犬神・白沢を一太郎を守る為に側につける。その日から大店の手代(使用人)に身をやつして一太郎を陰日向にと守る。
この妖たち、一太郎が一番で二番はない。一太郎をどこまでも過保護に世話をやく。
ある夜、内緒で一人歩きした一太郎は人殺しと遭遇してしまう。
次々と殺されていく一太郎と同じ家業の人たち。下手人は捕まるもののそれでも人は殺されていく。
毎回違う下手人達、しかし口走っていることには統一感がある。
やがて人ではないものが真の下手人ではないかと仮設を立てる。
自分を守る妖達と一緒に下手人を割り出す。
それと同時進行で自分の出生の秘密を知る。亡くなったと思っていたお祖母さんは実は妖で今は茶枳尼天(だきにてん)様にお仕えていているという。だから一太郎を守る為に妖がついていたんだね。
一太郎の母は子にめぐまれなかった。一人子を産んだがすぐに亡くなってしまった。その時医者にもう子どもは無理だと言われた。しかし母は狂ったように子を欲しがり、己の命にかえても子が欲しいと神に祈った。この気持ちにお祖母さんは負けた。自分が従者になるのと引き換えに茶枳尼天(だきにてん)様に秘薬をもらう。死者の魂を蘇らせる神の薬で百里をわたる芳香をもつ秘薬を。

【ブログ内 関連記事】

シリーズ第一弾は しゃばけ
シリーズ第二弾は ぬしさまへ
シリーズ第三弾は ねこのばば

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文庫本しゃばけ

単行本しゃばけ

【宴のあと】著者:三島由紀夫

【一言評価】
1960年代の濃密な人間像

【こんな方にお薦め】
1960年代を知りたい方(軽く)
厳格古風な男と底辺からのし上がってきた女の恋愛小説を読みたい方

【管理人感想】
現代の本と比べると少し読みにくいかもしれませんが、とくに難しいという程でもなく思っていたより遥かに読み易い本でした。

何がおもしろいって、リアリティーのある人間達が面白かった。
「あ、こんな人 いたいた」と思い出しました。
政治家独特の図太いというか豪快というか(笑)

登場する人物が生き生きしていて存在感がある
恋愛小説でありながら政治がらみで、盛り込んでいるサブテーマ?!も興味深い


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三島 由紀夫
宴のあと

【がばいばあちゃん佐賀から広島へ めざせ甲子園】著者:島田洋七


【一言評価】
強く生きていく心をくれる

【こんな方にお薦め】
周りに成熟した大人がいない方

【管理人感想】

おばあちゃんの言葉が輝いている

おばあちゃんは本当の大人だと思います。

周囲を見渡すと自己中心的な大人だらけで幻滅
孫子甥姪に自分の思い通りになるように我を強要、洗脳していく人ばかり目にします。(恐ろしいことです)

でもこの本に出てくるのは、ほんとにステキなおばあちゃん♪

人生で本当に大切な事を教えてくれて
人生で本当に必要な時に手を差し伸べてくれるおばあちゃん

がばいばあちゃんの本が出た時は全く読む気はなかったのですが、
良い良いと聞いて読んでみました。

良いです!!

私好みの、力をくれる本でした。もっと別のがばいばあちゃんも読んでみようと思います。


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著者:島田 洋七
がばいばあちゃん佐賀から広島へ めざせ甲子園

【ひとり日和】著者:青山七重

【一言評価】

霧がかかっているような・・・

【こんな方にお薦め】
特になし

【管理人感想】
うーーーん なんのこっちゃ??・・・が感想
最近ずっと評価が×ばかりが続いているってことは読み手(私)に問題があるのでしょうか・・・(汗)確かに忙しいし・・・
先日読んだ本もなんだかぼやけているけどこっちもまたぼやけた本
これらの本は、地に足が着いていない今の若者を描写しているってこと?????
それにしても分かりにくい・・・

欲しいわけじゃなくコレクションとして人のものを盗んでるって所も全く理解できない(涙)・・・難しい
恋人との関係も感情が見えない・・・
ひとりよがりな人を描いただけのような・・・。

私には無理だ・・・理解できない。

青山 七恵
ひとり日和