【しゃばけ】著者:畠中恵 | 勝手に書評

【しゃばけ】著者:畠中恵

畠中 恵
しゃばけ
【一言評価】

たっぷりの過保護を堪能しよう

【こんな方にお薦め】
主人公がはっきりしている物語が好きな方
妖怪が一人だけを過保護にする話が好きな方
時代ものが好きな方

【管理人感想】
テンポ良く早く読んでしまえます。時代ものなのに普通に読めてしまえます。

主人公が中心に世界が回っているような物語で私なんかは恥ずかしくなりました。
10代の女の子が読んでいるような、主人公中心のおはなし

~小あらすじ~↓ネタバレなので読まないように。

時は江戸。大金持ちの大店の一人息子・若だんな一太郎(17歳)は体が弱くすぐに寝込んでしまう。両親はそんな一太郎を大切に育てる。幼少の頃おじいさんが妖の犬神・白沢を一太郎を守る為に側につける。その日から大店の手代(使用人)に身をやつして一太郎を陰日向にと守る。
この妖たち、一太郎が一番で二番はない。一太郎をどこまでも過保護に世話をやく。
ある夜、内緒で一人歩きした一太郎は人殺しと遭遇してしまう。
次々と殺されていく一太郎と同じ家業の人たち。下手人は捕まるもののそれでも人は殺されていく。
毎回違う下手人達、しかし口走っていることには統一感がある。
やがて人ではないものが真の下手人ではないかと仮設を立てる。
自分を守る妖達と一緒に下手人を割り出す。
それと同時進行で自分の出生の秘密を知る。亡くなったと思っていたお祖母さんは実は妖で今は茶枳尼天(だきにてん)様にお仕えていているという。だから一太郎を守る為に妖がついていたんだね。
一太郎の母は子にめぐまれなかった。一人子を産んだがすぐに亡くなってしまった。その時医者にもう子どもは無理だと言われた。しかし母は狂ったように子を欲しがり、己の命にかえても子が欲しいと神に祈った。この気持ちにお祖母さんは負けた。自分が従者になるのと引き換えに茶枳尼天(だきにてん)様に秘薬をもらう。死者の魂を蘇らせる神の薬で百里をわたる芳香をもつ秘薬を。

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シリーズ第一弾は しゃばけ
シリーズ第二弾は ぬしさまへ
シリーズ第三弾は ねこのばば

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