【とてつもない日本】著者:麻生太郎 | 勝手に書評

【とてつもない日本】著者:麻生太郎

麻生 太郎
とてつもない日本
【一言評価】
悲観ばかりしないで日本のいいところに目をむけよう

【こんな方におすすめ】
外務大臣の目からみた日本を見たい方
麻生さんってどんな考えを持った人なのかを知りたい方

【管理人感想】
小説じゃないんだけど・・・せっかく読んだので記録としてブログに残しておく

私は政治の事は全く分からない

だけどちょっぴり「とてつもない日本」という言葉に惹かれて読んでみた

外務大臣の目を通してみた日本が語られている

麻生さんのおじいちゃんは吉田茂で元内閣総理大臣だった
その元総理のおじいちゃんは麻生太郎さんが子供の頃
ことあるごとにこう言ったそうだ
「これからの日本はよくなる。必ずよくなる」

日本は多数講和の選択をして占領から6年ほどで独立を果たした。
その後近代工業化の頂上を目指して走り続けた。
そのめざましい経済復興を支えたのは

日本人全員の、昨日より今日
今日よりも明日がよくなると信じる力だったと思う


というような事を書いていました

日本人の勤勉さや真摯な態度謙虚な気持ちがとても大切だよね

でもそれが今の日本にあるのかどうか・・・と私なんかは疑問に思ってしまうけど
いやいや、外務大臣として世界を見たら、まだまだ日本は
そういう心根を持っている領域だよ と麻生さんは言っているように感じる

ところで、
「多数講和」を選択せずに、
ソ連や中国を当事国として含めた「全面講和」方式を選択していたら
占領から6年で独立は果たせなかったかも
麻生さんのおじいちゃんってすごい人だったのね

心に残った箇所 ~ 一部抜粋 ~

わが国のナショナリズムの過剰な昂揚が、韓国や中国をはじめとするアジアの国々を苦しめた。
日本の近代史は、民主主義の激情が容易にナショナリズムの昂揚へと転化しかねない事実をも教えている。

発展途上にある若い民主主義は、あるいは民主主義を希求しようとする若いハートは、激しやすい性格を持っている。民主主義は、必ず一直線の道を示しているわけではない。
昭和の日本はまさしくこの状態を通過した。

ナショナリズムの昂揚も、アナーキズムの台頭も経て、そして苦い敗戦も、イデオロギーの対立もくぐりぬけて、成熟した民主主義国家となった。
私には、アジアのいくつかの国に、政治的にも、経済的にも、かつての日本と似た状況が見て取れるように思えてならない。




この他にも、
靖国神社の問題や少子高齢化などについても色々かかれている。
特に靖国神社について書かれていることには、「へぇ~」と初めて知ったことやちがう視点で靖国神社をみることができた。

知らない事だらけの私には、なんとなく掴むにはいい本でした。

麻生さんって感じのいい人だとTVを見て思っていたけど(楽しくて紳士な叔父さんっぽいw)
本を読むと
バランス感覚のある人だな と評価があがりました。(私に評価されても・・・と思いますがw)