勝手に書評 -11ページ目

【野ブタをプロデュース】 著者:白岩玄

書名:野ブタ。をプロデュース 著者:白岩玄

【一言評価】
読みやすい

【こんな方にお薦め】
いじめの成り立ちを知りたい方
学生(子供)を知りたい方
すっかりと子供時代を忘れてしまった大人
評論家

【管理人感想】
とても読みやすい本
イジメの成り立ちがよく書かれている

主人公の桐谷修二はクラスでも人気者
人を楽します為にボケたり突っ込んだりしている
彼は誰にでも好かれているのよね
そう、十人十色の学校で、誰にでも好かれているのには裏の顔もあった
夜の恋愛相談メールなんてしたくないのに、付き合ったりしてるわけです。
口や態度に出さないだけで いや、その反動もあるのか

頭では何かにつけて”冷めた悪態”ばかりついている。
そんなある日、編入してきた小谷信太(後に野ブタと呼ばれる)
彼は、ワカメ頭で眼鏡をかけていてオドオドして太っていた。
女子から男として露骨に嫌がられ
人を蔑すんで笑う高校生集団
イジメようとかそういうつもりは本人達はなくても
相手を思いやってあげれない無神経(未熟)な集団は
自分達が今笑えれば野ブタに聞こえようがお構いなし
主人公修二もそんな集団の中で笑っていた。

編入から2週目クラスの不良に本格的にいじめられるようになる
唇を切ってイジメが目に見えてあきらかになると
関わりたくないクラスのみんなは野ブタを完全にシカトした
いや、元々関わっていなかったし・・・。

そんな時、人気者修二は風邪をこじらし早退しようとトイレの前を通りかかる
そこで鼻血を出していじめられていた野ブタを発見する
最初はそのまま通り過ぎるが、結局見殺しにはできず助ける事にした
助けられたのをきっかけに野ブタが弟子にしてくれと熱でフラフラな修二に懇願する
ここからこの人気者修二は、野ブタを人気者にする為に色々していくのです。

人の気持ちに敏感で性格が優しいからオドオドしたり
まさに世渡りがヘタッピだからいじめられたのね。
もともと 性格が悪い や 何をやってもダメ ではない野ブタ
修二のプロデュースで徐々にみんなに愛されていく

プロデュースが成功して春休みをむかえた修二は
普段から周りに気を使っているから
休みは友達からの携帯にも出ず 家で一人ダラダラ過ごしていた
そんな時、いつものコンビニで立ち読みしていると
バイクに乗ったスキンヘッドの兄ちゃんが登場する
しばらく外に出ない方がいいな と思い立ち読みをつづける修二
横で立ち読みしてた人が「うわ・・・」と言う声をあげたので外を見ると
スキンヘッドの兄ちゃんとその仲間達が
マッハキックを連打している
暗くてよくは見えないけれどやられている奴と

目が合ったような気がして、すぐに目を本へ戻した

春休みも終わって登校すると
友達が包帯を巻いて登校
あのスキンヘッドに殴られていたのは自分の友達だった
友達は修二に「なぜ助けてくれなかった」と問う
修二は顔が見えなかっただけだけど、突然の展開に言葉を失う
焦りが焦りを呼んでうまくしゃべれない 思考停止
このままじゃ「嘘」だと思われる――
うまくしゃべれない修二は有罪とみなされ友達は去っていく
噂は広まり 孤立していく
仲が良い友人が修二に言う
「森川のケガ、あれお前のせいなんだろ?」
否定するが信用されない――

彼女のような存在マリ子の悪気のナイ言葉も
裏切られたような気がして突っぱねてしまう修二
完全に孤立してしまった

修二は編入したみたいだけど、あのまま学校に残っていたら
修二もいじめにあったでしょ?
お互いにしっかりした信頼関係がナイ関係では
うまくしゃべれないと誤解されたままってよくあるよね
これもイジメの成り立ちの一つじゃない?
んじゃ更に言うと
もしそこに、誰にも言えない事があったら?
余計うまくいえなくなって誤解される
じゃどうするのよ 信頼関係作る?そんなに簡単に信頼関係作れないと思うのよね。
誰でもいじめに会う可能性はある
野ブタだって外見でおちょくられる要素はあるけれど
その他もろもろでイジメに発展するかどうかは変わるけれど
外見的な要素がある分不利でしょ。
性格が優しいばっかりにイジメに合う野ブタ――
誤解が元でいじめに発展しそうな人気者修二――

っていうような、イジメの成り立ちが詳細に書かれている

もちろんイジメの成り立ちの一部ね

理由がこれだけのワケないからいちいち書く事じゃないんだけどね。


笑いは大切です

他には、大人が子供に変なところで気を使いすぎて

子供の言いなりで舐められまくっている所などが見れたりもする本だなぁ。


<参考>

白岩 玄
野ブタ。をプロデュース

【半島を出よ】 著者:村上 龍

書名:半島を出よ  著者:村上 龍


【一言評価】
リアリティのある情報満載書



【こんな方にお薦め】
住基ネットの問題を覗きたい方
北朝鮮の脅威を覗きたい方
情けない日本の姿を見てしまってもイイって方
お母さん


【管理人感想】
登場人物多いっっ!私の頭では・・・付いていけない登場人物の多さでした。
登場人物を覚えなくても読める内容なんだけどね。
そして・・・・
一気に読むのは無理でした。上下巻だけど長い(私が読むの遅いだけw)
だから、読書初心者(そんなのあるのか?w)はやめた方がいいかも。
いいかもだけど・・・面白いよ。中身面白いよ。ただ・・・どのように説明したらいいか分かんないけどw
( ̄-  ̄ ) ンー、テーマが多くて困るな・・・。


2010年の近未来――。(すぐじゃん!!って突っ込みたくなるけどね。)
日本経済は破綻状態となっていた。お金がある時でさえ相手にされていない日本なんだからお金がなくなったら当然、お金のない日本なんかもうポイだよって感じでアメリカからも見捨てられている。

そんな情勢の時の話だ。


北朝鮮のコマンド(しかも少数)が博多を占拠する
この「占拠する」って発想というかなんというかきっかけかな・・・・・・それがまたすごいのよ。え?ってなるから・・・理由は本を読んでみて。
福岡ドームの人々を人質にとった北朝鮮コマンド!
政府の視点のずれた会議の進め方→何も決定できない政府
一方北朝鮮コマンドは住基ネットを利用して日本の重犯罪人を捕まえてそいつの財産をとってコマンドの資金にしていくんだけど、拷問がキツイ・・・。法律ぎりぎりの事をして資産築いたような奴を重犯罪人と言って逮捕するから九州の人の中にはコマンドを支持する人もチラホラ。
住基ネットがどして北朝鮮コマンドに洩れてるの?って思ったらさ、船っていうじゃない。日本に何か輸入してね、帰りの船に何か積むってなった時、紙が不足していた北朝鮮。日本も経済難で経費削減してて、役所でメモ書きに使っている紙の裏は住基ネット!その紙を船に積んだそうな(怖っっ!!そんなずさんな事を!!)
その紙を北朝鮮で何時間もかけて分析して、金持ちで悪い事している奴をぴっくあっぷして重犯罪人リストを作った(ひぃぃぃぃ まるでマルサ!)
ってまぁ、ありえないようなありえるような話も織り交ぜて展開していくわけです。


印象に残っているのは「何も出来ない日本政府」です。この話では「日本政府」が何もできないんだけど思い出すのは私の周りです。
日本政府の人達じゃなくてほとんどの人が何もしない、できないの。
見なければならない事に目を瞑り、取り上げなければならない問題の本質には触れずに些細な問題を取り上げて、いかにも仕事してますって顔してる人多いでしょう?会社に居るでしょう?そんな政治家の会議の場面が印象深かった。
この決断は、福岡市民の命が懸かっているの。
少数(福岡市民)を犠牲にして大多数を守るか?
もしこの政治家達が自分だったら決断しているだろうか?多分してないな(泣)
怖いよね・・・。
きっとこれがダメなんだね。

まぁとにかく読んでみたら良いと思う本です。
理解力ある方じゃないし、人生経験も豊富じゃないから、モヤモヤって気持ちになっちゃったけど、きっとみなさんは私と違ったものをとらえるはず。


本書より一部抜粋――

容子さん、この島は十人の兵士で占領する事が出来ますね←この言葉 衝撃的だよ



あとがきに書いてあったけどこの本は、
軍事作戦、特殊部隊、爆薬、爆破などの取材はオフレコで行われている
その筋の人から情報を集めているというわけか。
真実味があるのはそのせいかな。
参考文献も膨大でテーマも多いこの本を読むだけで得した気分になれるかもv


<参考>

村上 龍

半島を出よ (下)
半島を出よ (上)

【天使と悪魔】 著者:ダン・ブラウン

著書:天使と悪魔


【一言評価】

情報満載書



【こんな方にお薦め】

知らず知らずに芸術に興味を持ってみようかと思う人

科学と宗教の対立に興味のある方

ダヴィンチコードを読まれた方

新しい門を叩きたい方

会社の上層部の方などでスピーチや決意表明をする人


【管理人感想】
ダヴィンチコードで有名になったダン・ブラウンの作品の一つ。

ウンチクがすごいです。そして分かりやすいです。

二回三回と読んでも得られるものがある本。(いや、二三回は読まないと満足できない)

本書で「イルミナティ」という秘密結社が登場するがこれは本当にあるらしい。


イルミナティ――17世紀にガリレオが創設した科学者たちの結社――の紋章はこの世に存在するはずのない紋章のはずだった。(イルミナティのメンバーを調べてみたら面白い結果がでるよ。)


聖女 テレサの法悦

ダヴィンチコードの時もそうだったが、ダン・ブラウンの本を読んでいると

色んな美術品が登場し、必ずその美術品がどんなものか見たくなる。

すぐ見たい!!今すぐ見たい!!となってしまうので

本書に登場するベルニーニ作の「聖女 テレサの法悦」をアップする→


ベルニーニの彫刻すごいね。


ベルニーニって何者?!

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598年-1680年)

ナポリ生まれ

バロック美術を代表する芸術家の一人

彫刻家として有名だか建築・噴水などにも腕を振るっている。

瞬間的な表情・動作や対象の材質感を大理石で表現するという驚くべき技巧により、若くして名声を確立した。

ベルニーニ初期の代表作「アポロとダフネ」は27歳くらいの時の作品?!すごすぎます。興味ある方はぐぐってみてください。


聖女 テレサの法悦 アップ

あ、「聖女テレサの法悦」の顔だけ大きくアップしておく

どぉ?すごくない?

顔だけ大きくしてみると息遣いまで聞こえてきそうでしょう。

日頃何気なく見ていた(多分)美術も、ダン・ブラウンの小説を読めば

違った見方ができる。

記憶に残る方法の一つになる。


そしてちょっと変わった見方?!として、

下巻に登場するカメルレンゴの言葉に注目!

決意表明に応用できそう。

欧米人は演説がうまいから(笑)


上下巻の長編だが1回目は下巻が面白く

2回目は上巻が興味深い。


<参考>

著者: ダン ブラウン, 越前 敏弥
タイトル: 天使と悪魔(上)
タイトル: 天使と悪魔(下)


<その他の関連 勝手に書評>
ダン・ブラウンの【デセプション・ポイント】

メロメロパーク メロの成長

メロメロパークでベビメロの里親になる時

どの子を選ぶかで迷いました

青い男の子っぽいメロッチョか

赤い女の子っぽいメロリンか

まったく性別不明のモフモフか・・・

モフモフの説明書きに


食べるのが大好きで、何でも食べたがります

人生のほとんどをゆるい笑顔で過ごします

と、書いてありました。


(。>ω・。)ノ ゆるくても笑顔が一番!

人生のほとんどをゆるい笑顔で過ごすモフモフに決めました!

モフモフをチビポテと名づけ

どんな育ち方をするのか密かに楽しみにしていました



初期のぽて



――意味不明。


ま、まぁまだお子ちゃまだし

これから育つのよ(ある程度育っているが)

と、気にしないようにしながらブログをまったり更新していました。

 豚鼻になってしまった時はショックだったけれど

それも慣れてしまった今ではすっかり

かわいい

と、さえ思うってしまうのです。




昨夜PCの電源を落とす前に

フラっとブログを訪れた時でした




いい食べ物だ

え。手が生えてる?!

てか

不細工になってる

てか

太りすぎ!


そうか・・・

メロの説明書きには、


人生のほとんどをゆるい笑顔で過ごします

の前に


食べるのが大好きで、何でも食べたがります


食べるのが大好きで


と、しっかり書いていたね

太るのは前提だったわけね。


それにしても

一体何を食べているのだろう

チビポテ曰く「いい食べ物だ」って何をさしているのですか――



カテゴリっていい味がしたよ


――教えてくれてありがとう


カテゴリを食べて太ったというわけですか。

カテゴリを食べるとはどういう意味かは分かりませんが。

涼しそうな顔して言うところが・・・ちょっとムカツク


寝る前にちょっと寄っただけ

何も期待していなかったのに

チビポテの成長を見てしまったわけです

ブログを更新しようにも もぉ寝る前だったので

記念撮影しただけ


え?書評?

「・・・・・・・・・・・・・・」

いえ、書評はまだ・・できません(汗)


新しい本  


!Σ( ̄□ ̄|||)チビポテ・・・あなた


今ナントおっしゃいました?

「あたらしい人の本買ってよ!」って・・・?




じゃぁ 先立つものクレよ!

金がかかるのよ!!



マイペースにやらせてよ・・・

あぁ、そうか そういう事か。

たしかあなたは私の投稿で成長するのだったわね

何か投稿するのを待っているというわけですか。


でも・・・・書評は読まないと出来ないので・・・。

じゃぁ日記?

ぃぁ・・・もぉ夜も遅いので・・・明日にでも。

てか・・・話題性も文章力もナイので私のブログで

スピーディな更新期待されても困るのよ

HPで日記をやめてしまった という前科者ですし。


一緒に投稿できる友達

!!!

真理だ

ウム。誰か探しておきましょう(結果は出ないかも)

とりあえず今日は寝ます おやすみ




―――――――――――  翌  日 ――――――――――――



午前中の用事を終えて

早速PCに電源つけるのも

土曜日なだけにサブイけれど


ブラウザで「勝手に書評」を開く



と、



投稿する?  


「ハイ・・・」


何故チビポテに里親である私が操作されなくてはならないのか。


と、疑問に思いつつも


書評で更新できず


日記で更新できず


くしくもチビポテの異様な成長(カテゴリを食べる)のおかげで

更新出来る事になりました。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


そして昨夜はチビポテの成長で気づかなかったが

コメントが付いている

「邂逅の森」を書評したんだけど そこにコメントが付いていた。

スパムだが。

スパムかよ!

削除させていただいてもよろしいでしょうか?

そこのカテは書評なんで・・・

せめて日記カテにして欲しかったよ(泣)




さてと、

昼食に行きます。

皆様よい週末を――。

【邂逅の森】  著者:熊谷達也

書名:邂逅の森   著者:熊谷達也


【一言評価】

雄大な感動と力強さ


【こんな方にお薦め】

雄大な気持ちになりたい人

自然の厳しさを通して、生と死の尊さを感じたい人

人間の成長や人間が人間におよぼす影響などを見たい人


【管理人感想】

表紙を見た時は固そうで、最後まで読めるかな・・・?って思った。

最初のページをちょろっと読んでみると

「おめぇがただけ こごからただけ(お前が叩け ここから叩け)」


うぅ・・・東北弁ですか。よ・・読めるだろうか・・・・。


と、少々敬遠したが読み始めると引き込まれて一気に読んだ。


マタギという秋田県(?!)の狩猟の一団の青年の話なの。

狩猟って全く知らないけれど、全然知らなくてもスイスイ読めた。


身分違いの恋をしてしまったばかりに、故郷を出て家族と離れなくてはならなくなった。

マタギ以外に経験のない青年だったが、鉱山の仕事も認められていく。

しかし鉱山でやっかいもの・乱暴者で手を焼く存在の小太郎を押し付けられる。

この小太郎、力が抜けていくように手の焼ける人なんですよ(笑)


ある日富治が小太郎をつけていく。この小太郎、鉱山の仲間に内緒で狩猟をしていた。

小太郎の狩猟としての腕は、富治から見ればど素人丸出し。しかしへたっぴな小太郎を見ていて、富治ふつふつと狩猟の血が騒ぎ出す。

小太郎に狩猟の腕前を見せてから、小太郎は富治に一目置いて尊敬するようになる。

鉱山で兄のように慕ってくる小太郎と富治の会話には思わず笑った。

故郷を追われた富治はやっと、小太郎と狩猟をする楽しみが出来た。

がしかし、小太郎 故郷に帰って狩猟で食べていくと言い出し帰郷する。

富治はとどまるがマタギへの思いを抑えられず小太郎の村に手土産の熊を背負って行く。

小太郎の姉イクはどうしようもないアバズレだが、村への定住と引き換えに富治は所帯をもつことに。



さぁここからがみどころ!後はやっぱり自分で読んで!


<参考>
著者: 熊谷 達也
タイトル: 邂逅の森