【夢を与える】著者:綿矢りさ | 勝手に書評

【夢を与える】著者:綿矢りさ


【一言評価】
全体的に好きになれない。

【こんな方にお薦め】
特になし

【管理人感想】
~一部抜粋~
裏切った。私は自分の人生を生きたことで多くの人を裏切ったのだ。~

夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない。恋をして夢を見た私は初めて自分の人生をむさぼり、テレビの向こう側の人たちと十二年間繋ぎ続けてきた信頼の手を離してしまった。一度離したその手は、もう二度と戻ってこないだろう。

主人公はこういってますが、「夢」の一つが「芸能界で与えることができる夢」であり、またこの主人公が芸能界でのキャラクターとして与えてきたものはもっと小さなカテゴリーに入る夢でしょう。自分の人生をいきる=裏切る じゃなく、自分の別の人生を生きる=裏切る だったのではないでしょうか。
いずれにしても、性交渉を他人にビデオで録られる事を了承している時点で善良な社会人として失格です。非常に無分別で稚拙な行動です。

読み終わっても何か心に残るといったものはなく う゛~~~ん イマイチ
なんていうか各キャラクターも存在感が薄い 心情もあまり伝わってこないし。
ただただ主人公が自己中心的な考えだなぁという印象で終った

綿矢 りさ
夢を与える